本のだんご虫 "その日のまえに" 2026年3月12日

その日のまえに
94歳の祖父がぽっくり急逝した。 いろんな気持ちを抱えながら慌てて京都に帰った。 お通夜の前の日に、祖父とよく行っていたお店で買った本。 身内が亡くなるのは人生で初めてで「死」について考えたこともなかった。 「その日」は突然やってきた。 心に残ったところ。 「ひとはなぜ、遺影に笑顔を選ぶのか。祭壇で微笑む先生と目が合うたびに、声が震え胸が詰まって、そうでなくても言葉がつっかえる僕は、先生の戒名すらまともに言えなかった。最後の最後まで迷惑と心配をかけどおしだった僕を、先生は、祭壇の中央から動かない笑顔で見守ってくれていたのだった。」  (P.363 あとがき)
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