しゅう "存在のすべてを" 2026年3月13日

しゅう
しゅう
@shuu62
2026年3月13日
存在のすべてを
タイトルを見た時から読みたいと思っていた作品。 乾坤一擲感がいいですよね。 おそらくミステリだと思うのだが、事前情報は皆無なので新鮮に読む事が出来そうだ。 以降読書ログは会話部分に。
しゅう
しゅう
@shuu62
(ネタバレ有) 一章まで読む。 ひとこと、重厚と頭に浮かんでくる内容で、一文一文丹念に読んでいる。 緊迫感のある序章から、職場の陰鬱とした状況描写が多い一章にかけて、どうやら内藤亮という人物が重要な事がわかってきた。 誘拐され、おそらく犯人のもとで過ごしたであろう3年間に何があったのか、絵の才能はどこで開花したのか、謎多き素性だが、後にわかるのだろうか。
しゅう
しゅう
@shuu62
(ネタバレ有) 読了。凄みを感じる作品だった。 野本貴彦と内藤亮の関係、半生を取材しながら明かしていく門田視点の話は緊張感があり、警察関係者の横の繋がりや新聞記者の矜持を感じさせる重い話だったが、そこに挟まれる土屋里穂の話は淡い恋物語で、緩急の緩を担っていた。 その塩梅が絶妙で、題材が誘拐事件なだけに重くなりすぎそうなところで挟まれる亮と里穂のエピソードで気持ちがリセットされ、テンポ良く読む事が出来た。 門田のブンヤとしての矜持、貴彦の写実画を描く際の肝要が重なる瞬間は胸が熱くなり、貴彦から亮への繋がりが描かれるシーンは目頭が熱くなってしまった。 「存在のすべてを」まさにそのタイトルが象徴するような、情熱と静謐、愛情の物語だった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved