"冷たい密室と博士たち" 2026年3月13日

@s_ota92
2026年3月13日
冷たい密室と博士たち
p11 「問題を解くことがその人間の能力ではない。人間の本当の能力とは、問題を作ること。何が問題なのかを発見することだ。」 p23 「彼女が微笑むということは非現実的であるし、極めて不気味だ。」 p23 「国枝桃子が結婚するというのは、殺人事件と同じくらいセンセーショナルである。」 p33 「世の中には不思議なことがあるものだ、と鵜呑みにできる人種と、どうしても理屈が知りたくなる、解釈したくなる人種の二つである。」 p37 「つまりね、などと口にするときは、おおかたの場合、実は言うことがまだ決まっていない。」 p42 「人を待たせると言う行為は、他人の時間を盗むことだ、というのも彼の口癖だった。」 p53 「こんなことをするときの犀川は最高に機嫌が良い、と萌絵は思う。」 p57 「悪友?」 p63 「虹色に光る氷。赤や緑の発光ダイオードの小さな点滅。白い息。凍りついた黒いケーブル。」 p81 「目まぐるしく変動するサイケデリックな色彩と図形。少し目を細めると、とても綺麗だ。」 p100 「どうやら、赤から青に信号が変わったらしい。」 p118 「少なくとも全員が論理的な頭脳を持った人間で助かった、と犀川は思う。」 p124 「「字数が違う。」」 p129 「どちらかが、雨男か雨女なのか……。」 p171 「意外だったが、国枝桃子が、テレビを見ていることが判明した。」 p196 「「二つのWhyか一つのHowのいずれか一方が説明できれば、きっとすべてを理解できるだろう。」」 p212 「こうして、一つずつ消去されていく可能性は、僅かに灯している小さな豆電球が一つずつ消えていくような印象を、犀川に与えた。」 p213 「もちろん、観察できないということと、存在しないということの間には科学的に大きな隔たりがあるが、人間社会の一般的な相互関係に関していえば、通常、この差異は極めて曖昧となる。」 p214 「喜多や萌絵のような完璧な理系人間は、スター・トレックのミスター・スポックのように、主観の中に絶対的な客観性を持っている。」 p217 「「誰でも、触れられたくない、ちょっとした傷を持っている。」」 p218 「「第二に……、自分側の都合を通すのに、君のためだ、なんて言い方は、大変卑怯ですし、相手の知性を見下げた言い方だと思います。」」 p250 「数学の問題がわかって、間違いなく回答にたどり着いた、と思ったのに、数値が複素数になってしまったときのような不安感だった。」 p268 「犀川はステアリングを握り締め、さらに右足を踏み込んだ。」 p269 「胸の熱は、躰中に広がっていく。」 p299 「「意味はない。意味がないのが高級なんだ。」」 p305 「「お前もうちに来れば、saiだな。ズバリ。」」 p323 「(裏の裏は表……。)」 p341 「足をすくわれるような風圧が大きな振幅で息をしている。地球のジュースでも作ろうというのか、大気はミキサで攪拌されているようだ。少しでもジャンプすれば、もとの位置には戻れない。雨は吹き上げ、空気は飽和し、凶器で沸騰している。」 p343 「ヘッドライトの光が幾つも重なって、捨てられた人形のようなものを照らしている。」 p343 「暗い屋上を戻るとき、背中を風に押されて、入学式で母親に押し出される一年生のように、後戻りできない領域へ足を踏み入れた感じがした。」 p344 「「一生のお願いなんだけど……。」」 p353 「(しまった。帰って寝てしまえば良かったな……。)」 p353 「言葉というのは、無駄な多いものだ。」 p353 「このように、質問を反復する場合、ほとんど解答を考えていない証拠である。」 p356 「こんなに静かな教室、熱心な聴講生は、犀川には感動的だった。」 p368 「大学の先生に一度でも意見を聞くと必然的にこうなることを、彼は知らなかったようだ。」 p370 「「危険に危険を積み重ねているようで、実は安全なんです。裏の裏を狙った発想です。」」 p374 「あのとき、八川技官が、モニタの圧力変化を見ていて、へたくそだと、評価していましたね。」 p382 「「それは、一分間だけ我慢した、本物の悲鳴だったに違いありません。」」 p387 「「もっとも、問題を解くことに比べて、解答の意味するところを思慮することは格段に困難です。」」 p392 「二人の関係は、あるいはプラトニックであったかもしれない。」 p395 「彼らのこの十年間は、過去の十八年間を取り戻すのに充分なら幸せな時間だったに違いない。」 p395 「二人の研究者は、自分たちの講座の学生を殺すために、優秀な頭脳をフル稼働させたのだった。」 p396 「「そうですね。人間に残されているものは、プライドだけですから。」」 p397 「「学問の虚しさを知ることが、学問の第一歩です。テストで満点をとったとき、初めてわかる虚しさです。それが学問の始まりなんですよ。」」 p399 「「そもそも、僕たちは何かの役に立っていますか?」」 p402 「このように同じ内容をつい繰り返してしまう場合は、明らかに、その点に執着している証拠である。」 p403 「内緒と沈黙は、どこが違う?」
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