boombap
@boombap
2026年3月14日

読み終わった
ネタバレあり
※大ネタバレを含む読書メモです。
一気に読んでしまう文体と、結末が気になる内容だった。
犯人のA.Bの独白を見るとなんだか可哀想になるのを、最後の森口先生の語りでなんだか現実に引き戻されたというか、大人の視点に戻ったというか、かなり犯人たちに入れ込んでいたなと内省するような構成になっていた。
最終章、先生が渡辺を馬鹿という言葉を多分に使い罵っていたところはかなりスカッとしたし、結末もきっと、みんなはあまり救われないなと思うのかもしれないが、先生の復讐が完遂したみたいで良かったとも思った。
自分は多分、中学生頃の子供の稚拙さと、自分は周りとは違うという意識に裏付けされる態度と言動が嫌いなんだなと思った。
しかし、犯人視点で見ると二人に同情してしまう気持ちもあったし、渡辺が自分の血液でいじめっ子たちにやり返したところをかっこいいと思ったのも事実だ。
物語の内容以上に、語り手によって自分の物語の捉え方が大きく変わるんだなと自覚した作品だった。


