
やさか
@syktcy
2026年3月13日
遠い山なみの光〔新版〕
カズオ・イシグロ,
小野寺健
読み終わった
よくカズオ・イシグロの作風で言われる「信頼できない語り手」ってなんだろうと思って手に取った。この本はデビュー作と言うのもあって色が強く出ているとは思わなかった。
作品を通じて、不条理や社会の価値観の転換に対してどうやってやりきれなさを処理しつつ次の日を生きるのかについて考えた。自分はどの人物に近いんだろうと振り返ると誰でもない感じがして、この距離感が作品の不思議さや押し付けがましくなさ、全体として薄い色使いを想起させるトーンにつながっているのだと思う。




