
ねむきち
@ss0412
2026年3月14日
札幌誕生
門井慶喜
読んでる
積読チャンネルで気になって、今読んでいる最中。
3章まで読んだ。
語り口がカラッとしているからか、一文が長くなくスッと頭に入るからか、とても読みやすい。
昨晩も「うわ!今日は3章を読み終わりたかったけど、長いぞ!」と思ったけど、読み始めたら1時間くらいぶっ通しで読んでた。
第1章は、北海道のどこに都市を作る?ってところから、本当に野や林(というか、きっと森??)を切り拓いていく人。国防国益のために使命感をもって頑張るお役人さん。
第2章は、勢いのある新興国アメリカから来た人々と関わり、自身の信仰を見つめる人。
第3章は、豊かなアイヌの出身でありながら、新しい時代や和人の制度の制度の中に取り込まれてゆく中で、出会う人々の野望に辟易としながらも自分の思いをアイヌ語混じりの短歌で綴った人。
(第4章、5章はこれから読みます!)
特に、第3章の視点人物の波乱万丈さがとても印象に残っている。アイヌの豊かな家の生まれで、和人の使用人もいて、とても上等な着物を着ていて、自分の生活に何一つ疑いなんてなかったけど、隣の村に行ってアイヌということに対してひどい言葉をかけられる怖さ。実質の村長みたいな父親が亡くなった途端に変わる生活。人工的に作られたまち・札幌への強烈な違和感。口減しのために札幌に一人行き、父の友人のアメリカ人をたより、支え合っていく様子。ここで残さなきゃアイヌ語が失われてゆく現実が増していく。
ちなみに、もう出ていたとはいえ、この方の実家は新しい制度の手続きをきちんとしてなかった(知らなかった)ということで、失われてしまう。苦しい。
戦争が激化して、周囲の批判があって、アメリカ人である養父と最期まで一緒にいれなかった。淡々と書かれているけどかなしい。


