
いちのべ
@ichinobe3
2026年3月14日
火曜クラブ
アガサ・クリスティ,
中村妙子
読んでる
『金塊事件』『舗道の血痕』『動機対機会』『聖ペテロの指のあと』読了。
語られる事件が、それぞれの人物に合った物語、魅力的な謎ばかりで、なんて贅沢な短編集だろうと幸せな心地。
特に『動機対機会』は、血は流れないものの、ミス・マープルの実体験とも直接的に繋がる謎解きなのが楽しい。
そして小学生の頃、怖かったイラストは『動機対機会』の交霊会の場面だったのかも?とも思えてきた。
『金塊事件』を通して、ミス・マープルの可愛がる、甥のレイモンドの間抜けなチャーミングさが伝わってくるのも良い。
> 「それこそ、思いちがいというものですよ。人間なんてみんな、似たりよったりですからね。ただ、都合のいいことに、あなたがたがそれに気づかないだけで」(『聖ペテロの指のあと』p171)
青年期までは、自分は普通ではないと悩んだり、特別な存在になりたいと願ったりしていたけれど、中年になった今の自分はこの言葉にむしろ救われるような、前向きな諦めを持てるなあと思った。
