エニシダ
@jmor_43
2026年3月13日
ババヤガの夜
王谷晶
読み終わった
面白くてつい最後まで一気読み。文章量的には少なめですが、スピード感を保ったまま最後のどんでん返しまで読めて非常に満足感の高い1冊でした。最高〜。
一番心に残った台詞「愛ではない。愛してないから憎まない。憎しみが無いからずっと一緒にいられる」。
きっとシスターフッドの概念にあたるのだろうと思いながらも、では愛では無い女同士の魂の絆とは何なのだろう、と。思い至るのは、全ての女性の中に刻み込まれた「男に犯される絶望と苦しみ」です。その痛みを自分の事の様に感じるからこそ、女達は手を取り合う。子を成せる身体に生まれた事は女にとってアドバンテージでもあり、これ以上無い弱点でもあります。
誰もが依子の様に向かってきた男を片腕でのせる程強くはなれません。
女が「強く生きる」とはどういう事なのか、しばらく思考が心に留まる作品でした。

