ゆ。 "私の男" 2026年3月14日

ゆ。
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@XtVq4
2026年3月14日
私の男
私の男
桜庭一樹
妹から薦められて読んだ本。 どういう関係性なのか最初はわからなくて、単に養父と引き取られた娘の話かと思っていた。また淳悟も花も共におかしいのか、それともどちらかだけがおかしいのか、よくわからず読み進めていた。読み終わった今は、花に狂わされた淳悟にも思えるし、淳悟に狂わされた花のようにも思える。震災時の津波の場面にて、兄妹や母のいる方に、自分を背負って逃げていた父が、自分を放り出してそちらに向こった時、花の孤独感と絶望が伝わってきた。その隙間に、淳悟がハマってしまったという流れなんだと思った。そう考えると、淳悟は淳悟で、父親の死後、おかしくなってしまった母親の、元々の母としての姿を探していて、そのために女の影が常にある男になっていたが、そこに唯一この世に存在する自分の娘と出会えたことで、淳悟も狂ってしまったのかもしれない。
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