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2026年3月14日
戻れないけど、生きるのだ
清田隆之,
清田隆之(桃山商事)
読み終わった
挫折した
全部は読めてない。滑ったところはそのままだけど、滑らなかったところだけ読めた。
非男性なので、自分はホモソーシャルによる排除を思い出し「うげー」と思いながら読んだけど、多くの男性に読んでほしい本だ。出版してくれてありがとう。
そして、トランスや非バイナリーな存在のこともいずれ語ってほしい。まだまだ足りない。
好きな男の話をしよう、的な趣旨の章があり、異国日記からは笠町くん、虎に翼からは轟が紹介されていた。そこだけ読めた。いいんだよ、よめるところだけで。
好きなところを引用する。
虎に翼の轟による台詞
「……人間なんて、そんなもんだ。今振り返ってみればの連続。過ぎてから分かることばかりだ」「……今振り返ってみれば、子供の頃から俺は、やたらと【男らしさ】にこだわっていた。男という型にハマっている実感を、いつも欲していた」「今振り返ってみれば、佐賀にいる時も、花岡が学校に行く時間に合わせて、俺も家を出た……学校に向かう道で会えるように、話せるように」「今振り返ってみれば、弁護士になる夢をうれしそうに語る花岡の顔が見たくて俺は同じ弁護士になる道を選び、だから同じ明律大で学べることを喜んだ」「花岡への気持ちに気づいたのは、それこそあいつの死をきっかけに自分を振り返って……いや、山田が俺に『あたしの前では強がらなくていい』と言ってくれたからだ」「山田と話せていなければ、自分を振り返れていたかもわからない。一人答えを出せずに……心が壊れていたかもしれん」「今振り返ってみれば、自分の気持ちを知った後も、どうせ俺の事は世の中にはわかってもらえないと諦めていた。……そんな時、友人の付き添いで事務所にやってきた時雄さんに出会った」
(『NHK連続テレビ小説「虎に翼」シナリオ集第21週』2024年、NHK出版)
戦後に日本国憲法が施行され、その第14条で「すべて国民は法のもとに平等であって、人種、信条、性別、社会的身分、または門地により、政治的、経済的、社会的関係において、差別されない」と定められているにもかかわらず、なぜ結婚するとどちらかが名字を変えなければならないのか、なぜ同性同士の結婚は認められないのか……。轟のセリフは、寅子たちがそのような問いに直面した際に語られたものだ。時雄という同性の恋人がいる。轟は、その関係を法的に支える保障がない現状を踏まえた上で、「爺さんになって、人生を振り返った時、俺は心から幸せだったと言いたいんだ」と話を結ぶ。この場面はバンカラ姿で登場した等の、生まれてから現在に至るまでの歴史が、すべてとつながりのものとして立ち上がってくる感動的な瞬間だったように思う。
引用ここまで
