"本を読んだことがない32歳が..." 2025年3月15日

雫
@sukinamono
2025年3月15日
本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む
オモコロに出会ったのはいつも一緒に飲んでいる人からまずYouTubeをオススメしてもらったのがきっかけ。そこからいくつか記事を一緒に読んでもらって特に本関係の記事が面白くて一時期夢中で読んだ。その記事の中のひとつがみくのしんが初めて本を読むというもの。もうこれが面白くて!声を出して笑って読んだのを覚えている。それと同時にみくのしんの読書が輝きすぎていて「今までのわたしの読書って…」ってどうしても思ってしまった。それくらい異次元の本の読み方。これから本を読むときみくのしんと一緒に本を読みたい。 『走れメロス』ではこれから王のもとに殺されにいくメロスが結婚式を挙げた妹にかけた言葉に号泣して、『一房の葡萄』では「ここに俺がいる!」と主人公が先生からもらった葡萄を分けてもらおうとする。時系列がわからなければティッシュを千切って理解しようとするし、時々カメラワークを気にしたり。CMのタイミングはここだ!主題歌はここで流せ!とか編集しようとしたりするし。わたしが普段読み飛ばしてしまうであろう文章も丁寧に拾い上げて必死に主人公を分かろうとしたり、ただの一文からまさにその情景が目の前に広がっているような想像力を見せつけられたりする。だからこそ最後の雨穴さんの書き下ろし作品『本棚』は刺さったなぁ…。わたしは本を正しく読めているのか、本を読むことを好きだと思っていたけれどそんなことを言える資格がない読み方をしてきてしまったのではないのか。 そんな考えはかまどが払拭してくれました。この本で実は1番すごいのはみくのしんの読書をずっと隣で見守っているかまどなんじゃないかと思う。みくのしんのどんなに飛躍した解釈でも「そんな読み方があるのか、面白い」って受け入れて好きに読んでいいんだよってずっと教えてくれていた人。かまどもみくのしんの真っ直ぐな読書を目の当たりにして「自分はこんな風に読めない…」って思ったそうだけどかまどがみくのしんにかけてきた、「どんな風に読んだっていいんだよ」って言葉がそのままみくのしんから返ってきてハッとしたそう。わたしもわたしのこの不器用な読み方を愛したいと思う。 これからお二人がどんな本をどんな風に読むのか楽しみだ。最後の2人のあとがきもとっても良くてみくのしんが本と出会えてよかったなぁ と心から思える。プロフィールの欄もほっこり思わず笑っちゃった。オモコロに出会わせてくれたあの人にお礼を言わなくては!
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