
ぱち
@suwa_deer
2026年3月15日
荒潮
中原尚哉,
陳楸帆
読み終わった
読んだ
読書会課題本
中国のSF小説なので当然ながら登場人物が中国人が多いわけだけれども、人名のルビが冒頭にしかふっていないため名前を覚えるのがまず難しい。そして登場人物の視点とシーンの切り替わりが頻繁に起こって、誰の視点で何が起こっているのかを把握するのに少し手間がかかる。以上2つの理由から初読はなかなか読み進めるのが難しかった。ストーリーの方はわりとエンタメ感が強い一方で、重層的な力関係をとても上手に描いている小説だと思う。この力関係を背景に登場人物たちが言動を行なっているので、その振る舞いがどういう意図でのものなのかが判断しづらいのも初読での読みづらさにつながっているのだろうなと思う。エンタメ感が強いと書いたけれども、「島」や「ゴミ」、「台風」、「潮」といったモチーフをかなり複雑に盛り込んでいて、再読すればするほどより深く読み込める余地のある面白い作品だと思う。


