荒潮
7件の記録
寺バースト@teraburst2026年9月12日読み終わったおもしろかった! 「権力者と搾取されてきた現地民が利権争いをする群像劇」というテーマがブレずに最後まで貫いていた。群像劇は寄り道しやすいと思うけど、どのシーンを読んでも手放さなずに進んでいくのでかなり読みやすかった。誰が何のために何をしているか、なぜこの話をしているかの疑問がほとんどない……(あったとして、回収される)。 そして巻末の訳者の努力を見てすばらしい仕事だと拍手。東アジア文化圏なので近しいニュアンスで受け取れるところが中華SFの好きなところかもしれない。本当に読みやすかった!
ぱち@suwa_deer2026年3月15日読み終わった読んだ読書会課題本中国のSF小説なので当然ながら登場人物が中国人が多いわけだけれども、人名のルビが冒頭にしかふっていないため名前を覚えるのがまず難しい。そして登場人物の視点とシーンの切り替わりが頻繁に起こって、誰の視点で何が起こっているのかを把握するのに少し手間がかかる。以上2つの理由から初読はなかなか読み進めるのが難しかった。ストーリーの方はわりとエンタメ感が強い一方で、重層的な力関係をとても上手に描いている小説だと思う。この力関係を背景に登場人物たちが言動を行なっているので、その振る舞いがどういう意図でのものなのかが判断しづらいのも初読での読みづらさにつながっているのだろうなと思う。エンタメ感が強いと書いたけれども、「島」や「ゴミ」、「台風」、「潮」といったモチーフをかなり複雑に盛り込んでいて、再読すればするほどより深く読み込める余地のある面白い作品だと思う。



オトギ@fushigi-682026年2月6日読み終わった近未来SFと言っても書かれてから十数年経っているので、すでに現在の話と言ってもいいかも。科学技術の最先端と田舎の因習が絡み合ってる中に多国籍企業のグローバリズムが割って入って来て、なんか抑圧された人びとの助けになるのかな思っていると、かえってぐじゃぐじゃになって終わり。と思いきや、いつのまにか丸く収まってしまって…。そうなるまでにたくさんの人が犠牲になっているのに。 私たちはそんな歴史のど真ん中に居るのかも知れないと思わされるほんでした。



