読毒 "砂漠" 2026年3月16日

読毒
読毒
@momohug
2026年3月16日
砂漠
砂漠
伊坂幸太郎
私が伊坂幸太郎さんを好きなったきっかけの一冊。 これを読んだ当時は大学生で 「なるほど、確かに、社会は砂漠だ」なんて 一丁前に腑に落ちたような感覚でいたけど。 社会人になって読み返すと 「砂漠を歩いていても、オアシスを見つけやすい人もいれば、なかなか見つけられない人もいて 自分の歩いてきた砂漠を振り返ると 意外とオアシスがたくさんあったのか、なんて後悔に似た気持ちに泣きたくなる時もある」 そんな感想になる。 西嶋の熱くて不器用なところも好き。 昔にタイムスリップして抗生剤を使うかどうかのくだり。 『今、目の前で泣いてる人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ。』 本当にその通りです。信念はそのくらいでOKだと思う。 東堂の存在もとても良かった。 南とか鳥井に比べれば脇役中の脇役って感じだけど、 この小説の清々しさを引き立たせてるのは東堂のお陰かな、なんて感じた。 『人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである。』 私は贅沢な人間なんだなーと気付かされた言葉。 「あの時は良かった」って思う日もあったっていいじゃないか。たまにはね。 ここから先は、もっと日々に感謝したい。 なんてことは、まるでない。
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