
人工芝
@_k55y
2026年3月16日
放課後にはうってつけの殺人
佐藤友哉
読み終わった
「気持ち悪い」という言葉が、ここまで褒め言葉になる作品も珍しい。
誰も“家族”をまともにやっていないという現実。
それぞれが保身に走り、ただ「普通」が欲しかっただけのはずなのに、どこかで歪んでいく。
読んでいて胸糞が悪い。
登場人物はみな、自分のことばかり考えている。
けれど、それが妙に現実的で恐ろしい。
自分にとっては大切なことでも、他人にとってはどうでもいいことだったり、ただの暇つぶしに過ぎなかったりする。
人は利用し、利用される。
希望の光は見えない。
救いもなければ、誰も報われない。
それなのに、なぜか最後まで目が離せない。


