
漆野凪
@urushinonagi
2025年3月15日

今夜はジビエ
小川糸
読み終わった
著者と愛犬の生活を描いたエッセイ。タイトルから食べ物に関する記述が多いのかな?と勝手に思っていたけれど、半分ほどは食に関わりのない日常が描かれていた。そしてジビエ料理が出てくることもほとんどなかった。
日記として描かれる著者の思想は、私とは思想が一致しないという部分も多い。けれど、人の日記というのはそれだけで見知らぬ人の生活を想像できてたのしい。
この作品で初めて知った食べ物がある。ミズレモンだ。この食べ物は作中で「とにかくなんとも言えず爽やかで、微笑ましい味なのだ。」(p.60)と描かれている。気になってミズレモンのWikipediaを見に行ったところ、そちらでも「この上なくまろやかで良い香りの風味を持ち」と記述されている。一体どんな味なのだろう、と想像を掻き立てられる。
なんとも言えず爽やかで、微笑ましい味で、さらにこの上なくまろやかで良い香りの風味を持ったミズレモンの実。いつか口にしてみたい。人生の目標が一つ増えた。


