
nogi
@mitsu_read
2025年3月15日

言葉と歩く日記
多和田葉子
かつて読んだ
何度も読んでる
〝その席で、ベルリーナー・フェストシュピーレの新しい芸術監督のトーマス・オーバーレンダーさんに初めて遭い、いろいろな話をしているうちに、ふいに、「坂口恭平さんの作品、知ってますか」と訊かれ、とても驚いた。(中略) その本は別の日に読んでもよかったのに、それが昨日なのだった。こういう出逢いは偶然ではないのだ、と数年前エイズで命を失った知人が言っていた。我々の頭上で思考たちが勝手に交流しているのだ、と。〟
p20より
本を読んでいて出てくるもの、街なかで見かける言葉や事象、映像で誰かが語ること、知り合いと話しているときに出てくるもの、などなど、あっそれこの前ちょうど読んだ、考えた、という出来事がよくあり、なんて表わせばいいのだろうと思っていたらこの言葉に出逢い、それ以来、その場面に出くわすと、頭の中で「思考が勝手に交流したんだな」と思うようになった。好きな言葉。




