maru "本屋の新井" 2026年3月16日

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@hon7177
2026年3月16日
本屋の新井
本屋の新井
新井見枝香
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 本屋で働くことに、特別な意味を見出せていないし、無理に続ける気もないのだ。仕事がなくなれば別の仕事を探すまでよ。 他人の家のカレーは、食べてみると「なんかちがう」と感じるものだろう。そこが面白さだ。口に合わなけりゃウスターソースをドバドバかけても、めんつゆでのばしてカレーうどんにしてもいい。私だって「なんかちがう」と首を傾げている。正解なんてそもそもないのに。 さぁ、期待を捨てて、ハードルを極限まで下げて。 自分が酷評されないための予防線ではない。 そうすりゃ大抵のカレーは美味しく、どんな本でも面白いのだ。私はいつも、そうして生きている。 人はいくつになっても、使いたいことにお金を使いたい。 わからないということは、つまり、面白いのかもしれない。 人間は、取り繕わなければ、目も当てられないくらい汚い。どんなに好きな人でも、百年の恋も冷めるような瞬間があり、実は見たくない部分の方が多いことを知っている。 今の仕事に不満はない。ただ、なれなかった何かに対する思いは、まだ苦いまま心の中にあり続ける。それを刺激するのが、最果タヒの詩だった。 「あなただけに」書かれたわけではないが、あなたが読むのなら、あなたのために書かれているのである。
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