midori doremi "対岸の彼女" 2026年3月16日

対岸の彼女
対岸の彼女
角田光代
「結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。」あらすじより 書店で気になっていた角田さんの新作。 主婦で子持ちの女性と独身で起業家の女性が出会い、仕事を通して関わりながら、過去の記憶が現在へと結びついていくお話。 角田さんの書く小説は、喜劇でも悲劇でもなくて、どこまでも現実的で、誰の記憶とも重なるような普遍的な感情が渦巻いているように思う。 ハッピーエンドとか、そんな結末はどこにもなくて修正しながら現実を生きていく“今”を描いている感じがとても心地よい。 昔から角田さんの小説を手に取る機会はあったけれど、どこか掴みきれなくて最後まで読めない、ということがあった。けど、最近は角田さんの書く文章がぴたりと合う感じがある。 『対岸の彼女』の中に出てきたふたりの女性のように、時間を帯びて変わっていくこともあるし変わらないこともある。それに時間をおいてまた求めることだってあるのだろう。そういう出逢いを繰り返していくことが人生の愉しさでもあるのかなと思った。
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