対岸の彼女

64件の記録
- あさだ@asadadane2025年10月7日読み終わった小説すき傍にいることがなくなっても、離別しても、かつて私が誰かへ抱いていた愛も情も無駄なものなんてひとつもなかったし、誰かからもらったものも無くなりはしないと思った
- 春見@m_books_l2025年9月7日かつて読んだ人生は、生き方の違うふたりが交わる瞬間の連続である。同じ方向を向いていても、ゆめゆめひとつになることはできない。 . この歳になって、選択を迫られる度に自身の遠い未来を不安に思うようになった。いくつかのイメージを用意し、安心できるように怪我をしないようにふかふかのクッションで気持ちを埋める作業をしている。 私は、もう少し自分が選んだ道が正解であることを知らなくてはならない。行く先々で出会うかけがえのないものたちを忘れてはいけない。 一つ一つと交差する瞬間を私は取りこぼしてはならない。 . 本書を読んで、心がいっぱいになって溢れてしまった。森絵都氏の解説まで読んで欲しいと思う。
- 綾鷹@ayataka2025年8月2日・ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね ・なぜ私たちは年齢を重ねるのか。生活に逃げこんでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いて行くためだ。
- もるてけ@moruteke2025年4月25日読み終わった自分にとって大切なものが1つさえあれば、薄っぺらい人付き合いとかどうでも良い 歳を重ねる意味は、大切な何かに出会うことなんだろうなと感じました。
- 404@1410142025年3月25日買ったいろいろ便利になった時代に、たった一冊の文庫本を求めて街を駆け抜けるのは、私の人生と少しでも重なり合った人の好きな一冊を、手や目に触れるもので残しておきたいから。本棚は私の人生そのもの。 もう会えなくても、本棚でまた会える。本棚の前に立てばちゃんとまた叱られるし、ときめくし、泣く。
- 柴犬@storyseller2025年3月21日読み終わっただってあたしさ、ぜんぜんこわくないんだ、そんなの。無視もスカート切りも、悪口も上履き隠しも、ほんと、ぜーんぜんこわくないの。そんなとこにあたしの大切なものはないし けどさ、ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね 黙って腹にためこめば深刻味を帯びるが、口にすればどうしたって喜劇なのだと、いつか思ったことが思い浮かんだ。
- 羽花@uka_dasuko2025年3月9日読み終わった結婚する、しない、子どもがいる、いないで 女どうしわかり合えなくなる みたいな文句で売られてるけど、 この部分はそこまで問題に感じなかった。 もちろんそういった描写もあったけど。 大事なのはそこじゃない気がした。
- haku@itllme2024年11月27日読み終わった話しのあらすじも思いつかないまま読み始めた1冊。 小夜子と葵の出会いとそれぞれの過去が描かれる。 印象に残ってるのは、まるで自分も一緒に追いかけていたような気持ちになった葵の高校生の頃のナナコとの話し。 学校では話さないのに帰りの川辺で集まって語り合い、夏休みに山奥の民宿にアルバイトに行ったり、2人で家出して歩き回ったり。2人で手を繋いで飛び降りた描写はなぜだかそれが必然で美しいものに見えた気がした。 大事なものなどないというナナコはいつまで経っても追いかけたくなるような人だった。どうしても自分自身を葵と重ね合わせてしまう。 葵の今の生き方はまるで高校時代のナナコがいるようだった。それは私も同じなのかもしれないと思った。 小夜子とその子どものあかり。 同じような逃げ場探していた小夜子 1人でいることを選んでしまうあかり 事件として取り上げられた葵とナナコの逃避は2人特有のものなんかではない。 ただの同性愛でもない。 みんな一緒に逃避をしようと自分の手を握ってくれる人を探している。 ただそれができるのは相手がいる人だけで、その手を掴んで川を渡らなければならない。 友情も逃避も孤独も どれかを一度でも選んだことがあるならこの作品は流れるように心に入ってくると思った。 「ひとりでいるのが怖くなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね」 葵は小夜子にそういった。 いつか私も伝えたい。そう思わせてくれた友人にありがとうと。 角田さんの作品は好きだと思う。
- 喫茶ジャルダンの本棚@july_reading_19752024年7月16日借りてきたかつて読んだ図書館本主婦の小夜子が勤め始めた先は、大学が同じだったという葵が社長の会社。葵の過去、小夜子のそれも似ていた。ふたりの再出発が軌道に乗りますように。