
鋏✁
@hasami_choki
2026年3月16日
ここはすべての夜明けまえ
間宮改衣
読み終わった
借りてきた
本当は死にたかったのに、ほぼ不死身になる融合手術を受け、父の介護と甥の世話を引き受ける主人公。25歳とは思えない幼稚さは、母の写し鏡を引き受けてしまった父からの呪いでもある。その幼稚さが家族を追い詰めて、不幸にしていく。最後には「人生で一度でいいから間違ってなかったと思えることがしたい」と壊れかけた体で訴える。物悲しい後味だった。この本はできることなら、本で読むほうがいい。主人公が家族史を書くパートはほとんどひらがなで書かれており、読みにくさはあるものの不思議と読めてしまう。技巧的な小説だと思った。

