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@miho-0525
2026年3月16日
檸檬
梶井基次郎
読み終わった
何年か空けて読んだ時に感じ方が違うとき、自分も変わったんだなと思える読書が好き。
自分の変化がわからないなりにもわかるようになる。
特別に何もなかったように思える自分の人生の中にも、幾つもいろんなことがあったなとそう思える。
檸檬もそのうちのひとつかな。
貧困や病気が蝕んでいくこころ。
それだけではない、得体の知れない不吉な塊。
今まで自分をワクワクさせていたものが、鬱屈とさせるものに変わる。
そんな折に、果物屋で光って見えた一顆の檸檬。
冷たさや形や色や匂い。
西洋的な美しさや昔ながらの親しみ。
それらが取り去る不安と、もたらす幸福と。
外側に見たキラキラと、懐かし味のある美しさと、どちらが良いとゆうのではないけれど。
新しい、自分の中の、今いちばん美しいもので、今までの価値観や憂鬱にさせていたものを、想像力の力で木っ端微塵にして逃走。笑
いいわー。
あ、Kの昇天 も好き。
---好きな文章---
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私はそれからそれへ想像の絵具を塗りつけてゆく。何のことはない、私の錯覚と壊れかかった街との二重写しである。そして私はその中に現実の私自身を見失うのを楽しんだ。
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そう、周囲が真っ暗なため、店頭(みせさき)に点けられたいくつもの電灯が驟雨のように浴びせかける絢爛は、周囲の何者にも奪われることなく、肆にも美しい眺めが照らし出されているのだ。
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私はまたあの花火とゆうやつが好きになった



