みなさく "法廷占拠 爆弾2" 2026年1月1日

みなさく
みなさく
@minahiton
2026年1月1日
法廷占拠 爆弾2
タゴサクの出番は少なめだけど、それでも充分面白い!劇場型エンタメサスペンス! まず、前作は必読。順に読まなくても読める系のシリーズでは無いので、『爆弾』から読むことを強くオススメ。 あらすじとしては、前作の爆弾魔・スズキタゴサク事件の裁判中に法廷が、拳銃を持った若者に占拠され、スズキタゴサクや前作のキーマンの一人である倖田沙良を含む100人が人質に…。 籠城犯・柴崎奏多の要求は、死刑囚の死刑執行。一人につき、人質を一人解放する。というもの。 占拠された法廷が生配信される中、特殊犯係の係長・高東が指揮を執るが、一般市民が視聴する中での交渉に苦戦し、人質の代わりに倖田が負傷してしまう…。 ついに、前作でタゴサクとの心理戦を制した経験もある、対特殊犯のスペシャリスト・類家が、今作の籠城犯との交渉に乗り出す。人質全員を無事救出できるのか…。 まず、法廷占拠を生配信という設定が面白い。 そんな衆人環視の特殊な状況で、籠城犯(今作犯人)、爆弾魔(前作犯人)、警察の三つ巴の頭脳戦に目が離せなくなる。 その他の勢力の動きも気になる要素で、一つはタゴサク事件の被害者の会。 もう一つは、今作で明らかになった前作の事件の被害の大きさから、日本の犯罪史上最悪の事件であり、歴史的大犯罪を犯した犯人には、それを称賛し、信奉する者が現れる。スズキタゴサクを崇めるグループ、ノッペリアンズの存在。 その辺りの相関関係にもドキドキする。 それぞれの思惑が交錯する中、タゴサクの真意が分からず不気味で、セリフは少ないものの、ジョーカー的な存在感を常に醸し出している。 法廷内から、人質を守るため犯人と対峙する倖田巡査の奮闘もみどころのひとつ。前作での矢吹の一件が、彼女を強くしたのだと感じる。前作でタゴサクにいいように利用された伊勢も同様で、警察側キャラの成長が見られるのも嬉しい。矢吹、(望んだ部署じゃないかもだけど)復職おめでとう。 類家と柴崎のやり取りも、スリリングで面白く、ページを捲る手が止まらなくなる。 類家ならなんとかしてくれるという安心感はあるものの、タゴサクの動きや、籠城犯の共犯者である啓一の存在がどう絡んで、物語が転んで行くか予測がつかず、最後まで楽しめた。 前作と比べて、今作の犯人が小物だとか、類家とタゴサクのバトルが見たかったとか、そういう声もあるだろうなぁとは思うが、個人的には今作の犯人、私は好きだ。 法廷占拠を顔出し生配信で無敵の人になって、人質の倖田やタゴサクに対しても冷徹で、高東との交渉でも冷静で、頭のキレるイカれた犯人を演じていた柴崎が崩れる理由があまりにも人間臭くて良かった。 次回作の確定演出として、タゴサクがラスボス、それを討ち倒すチームの結成!というラストなので、どうしてもその踏み台になった感じの印象になってしまいがちな今作とその犯人だけど、私は彼の考え方や立場に共感する部分も多かった。 かませと言われればかませかもしれないが、そこが良いと思う。 今作の映画も観てみたいですし、おそらく出るであろう次回作も楽しみにしています。 追記 今作もaudible聴きました! 前作と同じ方たちで嬉しい。 今作は、地の文が女性(倖田)の時にタゴサクの出番が多く、男性ナレーターさんの癖強なタゴサクが少なかったのが残念でしたw お二人とも聴きやすく、文句なしなのですが、この男性ナレーターさんのタゴサクじゃないと物足りなくてw 次回も同じ方たちに読んでいただけますように!
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