
まめご
@mmg_86
2026年3月17日
読み終わった
タイムラインで見かけたような気もするけれど、書店の棚で目が留まり、これはきっと面白い!と確信して買った本。
果たしてその通り、すごく面白かった。
深い緑に埋もれるような集落の表紙写真と共に、帯には「代々、本の行商で暮らしてきた村」とあったので、小さな山村で本を行商する人たちのつましく静かな暮らしの記録、みたいなものを想像して読み始めた。
それも間違いではないのだけれど、話はもっと壮大に広がる。
近世以降統一されゆくイタリアの歴史に寄り添い、時に海を越えて、モンテレッジォ村の行商人たちは本を売る。
その活動はそのまま、イタリア人にとっての読書という文化の歴史の一翼を担っているのだ。
膨大な史料を丹念に読み込み、旺盛な行動力で村へ通い関係者に会いに行き、丁寧に対話を重ねた著者の姿勢にはただただ胸を打たれる。
その筆致は静かに熱く、読んでいるこちらのボルテージも知らず上がっていく。
私は紙の本が好きで、マンガはたまにアプリを使うこともあるけれど、読むのはほぼすべて紙の本だ。
国は違えどこんな歴史を持つ本というモノがますます好きになったし、これからもたぶん紙の本を読んでいく。
願わくば、誰もが好きな本を自由に手に取れる世の中がずっと続きますように。





