
saeko
@saekyh
2026年3月17日
HCIの話なのだが、専門家ではなくて利用者の目線で書かれているのが新鮮でおもしろかった。
モバイルオーダー、飲食店予約システム、セルフレジ、予約しないと並ぶことすらできない万博、情報戦になったディズニーランド…などなど身近な事例を紐とき、技術は発展しているけど必ずしも便利とはいえないインターフェースが蔓延る状況を嘆いている。
なぜ使いにくいデザインが生き残るのか?という問いについて、実は我々は官僚制に魅力を感じているからだというデヴィッド・グレーバーの考え方が興味深かった。明確に守るべきルールがある役所的な仕事を律儀に貫徹させることに快楽があるという主張。
明らかにデザインのルールに反している、使いづらいだろうというインターフェースでも、「慣れてるから変えないでほしい」という声があがる一端はこういう性質にあるのかもしれない。
デザイン改善が難しいのは、そういうユーザからのハレーションを避けるためだったり、事業のリターンが語りづらいから、という理由が主だけど、インターフェースのデザインの社会的責任を考えたときにそんなこと言ってられるんかという気持ちになる。
作り手の視点に凝り固まった自分にいい刺激になった。