
おじむし
@ojimushi
2026年3月16日
地球星人
村田沙耶香
読み終わった
踏みにじられた人が適切なケアや出会いに恵まれないまま大人になり、踏みにじられた者同士で独自のコミュニティを築く作品だった。それは救済の一つの形なのかもしれないけど、とても重くしんどい救済だった。
主人公は母親や友人に性被害のことを相談したがいずれも取り合ってもらえなかった。どこかで「あなたは悪くない」「大変だったね」と言ってくれる人との出会いがあれば、このラストにはならなかったはず。
専門的な知識はないが、幼少期のイマジナリーフレンドの存在や先生を殺す時の幽体離脱感、被害を受けたあとに味がしなくなったり耳がうまく聞こえなくなるのは強いストレスやトラウマ体験後の心体症状と言えるのではないか。奈月が適切なケアや出会いにつながることができなかったことに胸が痛む