
鷲津
@Washizu_m
2026年3月18日

容疑者Xの献身 (文春文庫)
東野圭吾
わたしの本棚
昔はずっと東野圭吾の作品は避けてきた。特にワケはない
大好きな作家、伊坂幸太郎の「死神の精度」が刊行された時、これで今年は直木賞間違いない。そう確信していた。でも、またダメだった
ふと目に留まった受賞作「容疑者Xの献身」 どんなものかと訝りながら、帰りに本屋でピックアップし読み始める
読み進めるにつれ、胸が熱くなり、目の前が滲んできて、最後は嗚咽が止まらなかった
タイトルに書き足された「献身」という言葉の意味 "無償の愛"とか、そんなワケ知りの言葉ではなく、身を捧げることを厭わないほど相手を慈しむ気持ちのことなのか
最後に石上が慟哭する時の心情を、ちゃんと推し量る自信がない
黒塗りに、白文字と赤い薔薇。シンプルな装丁。素晴らしい小説は、その佇まいからして違う



