さおり "民主主義とは何か" 2026年3月18日

さおり
さおり
@prn990908
2026年3月18日
民主主義とは何か
話が古代ギリシアからはじまって、正直「えっそんなところから…?」と思ってしまったけど、読み進めていくうちに「いや、こっからいるわ」となった。古代ギリシア、奴隷制度とか女性は議会に入れないこととかを棚上げして何を…と思わなくはないが、議会、議論というところに関しては参加する人間みんなが「平等であるということ」「みんなで決めるおいうこと」への意識がものすごく高かったんだなと思った。王や将軍も議会の場での発言力は他の参加者と同じとみなされて、批判に晒されていたというところで「へえええ〜」となったし、昔は民主主義があまりポジティブな言葉として使われていなかったこと、戦争が女性の社会進出を推し進めたことを知って新鮮だった。戦争と女性の社会進出の関係もそうだし、民主主義はポジティブな力だけではなくネガティブは力によって推し進められてきたところもある、というところは心に留めておきたいなと思った。 民主主義は神話でも宗教でもないから、グダグダになるときもあるし間違った方向に向かってしまうときもある、腐敗を招くこともあるし思いがけない形で推し進められることもある、民主主義は良いもの、みたいなイメージを抱いてしまっているところがあるけれど、そういう民主主義の脆さみたいなものをちゃんと意識しておかないといけないなと思った。それでも間違えた方向に行ってしまったときに、そこから脱することができるのも民主主義なんだ、ということが書かれていて、「希望…」と思った。 「多数派の意志はいかなる場合でも勝利するが、その意志が正しくあるためには理に適っていなければいけないという原則、少数派も多数派と同じ権利を持ち、法の平等はその権利を保障し、それを侵害するのは抑圧であるという原則である」という言葉が引用が引用されていて、この言葉を知れて良かったと思ったし日本国憲法第十四条…!と思った。日本国憲法が世界史における文明史的な意義を持つとも書かれていて嬉しかったな、とらつば大好きだから余計そう思ってしまう。 あと終章の「民主主義の未来」から「おわりに」にかけての言葉がとても好きだな〜となる。クライマックスにかけて、著者の人の熱が感じられる本は良い本だな〜!となる率がめちゃくちゃ高い、わたしの中で…まあ大体の本がそうなんですけど…… 「このような民主主義の未来は、必ずしも平坦ではないかもしれません。そのことは本書で繰り返し論じてきた通りです。それでも、今後いかなる紆余曲折があるにせよ、いくつもの苦境を乗り越えて、民主主義は少しずつ前に進んでいく、そう信じて本書を終えることにします。」 好き。 あとやっぱり日本はそういう意味で後進国なんだな〜と思った、それってもしかして法意識みたいなところとリンクしてるのかなと思ったからこのままつぎは「現代日本人の法意識」を読もうと思います。
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