mikechatoran "亀たちの時間" 2026年3月18日

亀たちの時間
亀たちの時間
フランチェスカ・スコッティ,
北代美和子
予想以上にすばらしい短編集だった。どれも「別れ」を描いているのだが、別れはいわば結果であって、むしろ幸せな時間や関係、楽しい時間などがはかなく、一回性であることを静かに美しく切り取っている。どれも短編というよりは掌編というほどの短さだが、読後に深い余韻を残す。特に印象的だったのは「喉が乾いていて、いま水を飲もうとしている者の平安」「ナカノさん」「貝殻の島」「月の暦」
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