
ゆ。
@XtVq4
2026年3月18日
嘘つきジェンガ
辻村深月
読み終わった
@ 自宅
読んでみたいなぁと思っててようやく買って読んだ本だったので期待値が高かった。『鍵のない夢をみる』よりも私の好みで良かった。
三篇目が特に好きだった。
元々はそこまで世に出ておらずマイナーだった憧れの人物の良さが、徐々に世間に広がって、自分より歴の短い人たちが「好き」と軽々しく口にすることに苛立ちを感じるの、何かしらのオタクをしたことがある人なら共感するんじゃないかと思う。自分が見つけた良いものを自分から広めるのはいいけど、勝手に広がっていった時の置いて行かれた感というか、私の方がよく知ってるし好きなのに!という感じ。なんだか懐かしくなった。
その感情が爆発して、実は…と嘘をつき、その嘘がバレないようにさらに嘘をついて取り返しのつかないことになってしまうのは、誰しも経験があると思った。そこに、オタクの熱量が加わって、本人さえ公式と認めるくらいの出来になるのが、オタクって感じがして良かった。その人の出てるもの全て買い揃えて全部知ろうとするし、その上で書かれていない非公式部分はそれらの情報を持って推測するし、theオタクって感じ。
一番好きな話だったな。あとがきも面白かった。
「よかれと思っては話すのはストーリーさ」








