
小石川
@mkgaogao
2026年3月19日

読み終わった
@ カフェ
26/11
「遠くから見れば、大抵のものは綺麗に見える」ように描かれている小説だと思った、景色や物事をたくさん装飾して綺麗に見える文章が並んでいるけれど、近づいて(中心に向かって)見てみると書いてあることは孤独、無力感、無意味な効率化、取り残される寂しさなど、進行形で失われているものたちへの憧憬みたいなものに思える
「多かれ少なかれ、誰もが自分のシステムに従って生き始めていた。それが僕のと違いすぎると腹が立つし、似すぎていると悲しくなる。それだけのことだ」という一文にいつも感激する、こんなふうに書けるとわかったらきっと小説を書くだろうなと思う
鼠はこの作品で、街を去るとジェイに伝える前に、ジェイとの会話で自分の「弱さ」についてちゃんと伝えているのに今さら驚いた。
変化は崩壊の過程に過ぎない、そしてその無に自ら飛び込んでいく人々にも社会にも、もちろん街にも、好意なんて持てなかった。だが、自分の弱さゆえに、変化を求めてしまう自分について、ジェイにだけ素直に告白している。「僕」とはこれについて話すのはきっと『羊をめぐる冒険』の最後だし、ここまで明確な話にならない、というようなことに気づいた