

小石川
@mkgaogao
楽しく過ごしてます
- 2026年9月20日
予言のけもの (角川書店単行本)尾八原ジュージ読み終わった@ 自宅26/71 長い一人称の語りのせいか途中で話が入ってきにくくなってくるところがあったけれど、最後に向かって話が収束していくにつれて読む手が止まらなくなった 令和ホラーの王道(さまざまなテキストや挿話から一つの恐怖の存在が浮かび上がる)を踏まえつつ、伝統的な妖怪、その背景、時代、いろんなものが絡み合っていたのが印象的 一人称語りのノートが終わった後の物語がもっと広がっていくメインストーリーがくっついていても楽しく読めただろうなと思った - 2026年9月18日
- 2026年9月15日
恐怖の民俗学島村恭則読み終わった@ 電車26/69 恐怖やその対象になる/なってきたものたちがわかりやすくまとまっていた一冊でした 現代の妖怪的なものたちや都市伝説、モキュメンタリーもこういう視点から考えてる本を読んでみたい - 2026年9月12日
- 2026年9月9日
人新世の「資本論」斎藤幸平読み終わった@ 図書館26/67 主張したいことはわかるけれど、読みにくかった印象。不必要な表現が多く感じた。そのせいか、筋が通っているように一見すると見えるけれど、よく読むと飛躍しているのでは?と疑ってしまうような部分もいくつかあったように感じた。 「脱成長」は個人的には賛成なので、もっと世の中の営業マンが予算を毎年右肩上がりにしなくてもよくなるといいなと思います。楽しくやってたら売り上げもついてきました、という流れで報告できる世の中の方がいいと思います。 - 2026年9月8日
ねじまき鳥クロニクル 第2部村上春樹読み終わった@ 図書館26/66 この第二部に出てくるセリフに「かわいそうなねじまき鳥さん」というものがある。これを読むと、よく僕に対して「かわいそう」と言っていた昔の恋人のことを思い出す。その人は僕のことを「黒いうさぎ」だと言っていた。懐かしい。その絵本を立ち読みしようとして小さい頃に読んだことがあったのを思い出したな、と今も覚えている。 今でも、自分のことを「かわいそう」と言ってくれる人がいるといいなと思う。そんな風にちゃんと言ってくれる人は本当に数少ないと思うし、思ってても言わない人の方がきっと多いと思う。当時は、やはりその言葉に救われていたんだと思う。 p151 「私はそれをあなたに隠しているわけではないのよ。私はそれをいつかあなたにちゃんと言おうと思っているの。それはたぶんあなたにしか言えないことなの。でも今はまだ言えない。まだ言葉にすることができないの」 p315「だとすれば、何かがはっきりとわかるまで、自分の目でものを見る訓練をした方がいいと思う。時間をかけることを恐れてはいけないよ。たっぷりと何かに時間をかけることは、ある意味ではいちばん洗練されたかたちでの復讐なんだ」 p350「なんていうのかな、あなたのことを見ていると、まるであなたが私のために一生懸命何かと闘ってくれているんじゃないかという気がすることがときどきあるの。変なはなしだけど、そう思うとね、私まで一緒になってだらだら汗をかいちゃうのよね。わかるかな?あなたはいつも涼しい顔をして、なにがどうなっても自分とは関係ないという風に見える。でも本当はそうじゃない。あなたはあなたなりに一生懸命闘っているのよね。他人にはそう見えなくてもね。(中略)それでもやっぱり、ねじまき鳥さんはきっと私のためにも闘っているんだという気がするんだ。ねじまき鳥さんはたぶんクミコさんのために闘いながら、それと同時に、結果的に他のいろんな人のためにも闘っているんじゃないかってね。」 - 2026年9月1日
ガダラの豚 2中島らも読み終わった@ 自宅26/65 みんな理性的なのに変な熱があって魅力的なのがいいなと思う。キャラクターがよく動く。話の流れのための設定じゃなくて、話したいことのための設定がある感じも読みやすい。寓話的にも読めるし、エンタメとしても読める。闊達、という感じ。 - 2026年8月31日
読み終わった@ カフェ26/64 図書館で借りた本。これも仕事で活かそうと思って読んだらちょっと今の自分の気持ちにも関わる内容だった。 子どもって親のエゴで生まれてくるよな〜と思ってたから、親になる前にこれを読むと「子どもとどう接していけばいいのか?」という心構えの一つをうまく持てる気がする。親になったばかりの人も読むと降りる重荷がある気もする。 現場で子どもたちを見ていると、この本に書いてあるようなことに悩みながら、なんとかやりながら、親をそれでも愛そうとする子どももいるという現実に直面するので、「知る」「考える」というフェーズは大人/親側には必須だよなと個人的に考えている。それを放棄した皺寄せがいくのは子どもなんだよね。 - 2026年8月28日
人生は逆算できるのか勅使川原真衣読み終わった@ カフェ26/63 図書館で借りた本。仕事で使えそうかなと思って読み始めたら自分にもちょっと刺さった。 勅使川原さんの本読むと教育社会学の研究してみたい気持ちがすごい湧いてくる。いち現場の人として対話してみたい。 類書も読もうと思う。今まで読んでなかったけど勅使川原さんの本に興味がある人が最初に読む本として適切な気がする。 - 2026年8月19日
移動と階級伊藤将人読み終わった@ 電車26/62 なんとなく漠然とあるよな〜と思ってたことを可視化してくれたなと思った まあそうよね、という話をけっこう間延びさせて話している感じがして、もっといろいろ刺激的な話をください!という感じが途中からあった。 社会学の本、入門書は薄味になりがちなのは言い過ぎだろうか。そりゃそうか、入門書なんだから。 - 2026年8月17日
ねじまき鳥クロニクル 第1部村上春樹読み終わった@ カフェ26/61 毎年再読している。間宮中尉の長い話がいつも印象的で引き込まれている。そういう出会いをしてみたいなと思わせるキャラクターが出てきてくれるのでいつも読むのが楽しみ。この作品くらいから今までの作品のオマージュ?モチーフの再録?みたいなものがけっこう散りばめられていて、同じ源泉(作者)からちゃんと時を追って小説が生まれているんだな、というのが実感できる。 - 2026年8月15日
こわいハコ東亮太読み終わった@ カフェ26/60 王道令和ホラーという感じ。綿密に計算されていて、だんだんいろんな怪異が一つの線になっていきながら、最後に全てが明らかになる。特筆すべきは、この本じたいの作者が「どちら側なのか」を考えさせてくるところかなと思った。作中作という形を取り、それにさらにフィクションが絡んできて、そのフィクションにはどうやら実話怪談らしいものが絡んでくる、という入れ子の入れ子の入れ子みたいな構造になっており、整理して最後に読み終えると、この現実に手元にあるこの本は一体どういう意図で…?と思わず考えてしまう構成だったと思う。 特典欲しさに買ったけど、良作でした。 - 2026年8月14日
その他の危険上條一輝,斜線堂有紀,新名智,梨,皮肉屋文庫,背筋読み終わった@ 電車26/59 皮肉屋文庫さんのやつがよかった。最後に向けて畳み掛ける感じ、Xでいつもみてる怖気が短編にちゃんとなっていた。 短編集じたいのタイトルがいいですよね、『その他の危険』っていう標識が実際にあってそれを怖い話のテーマにしている。 - 2026年8月7日
とんこつQ&A今村夏子読み終わった@ 電車26/58 『死んだら永遠に休めます』を読んだあとに読んだので、「どこかおかしい、どこか足りない」という空恐ろしさがとても響いた。作品や作者が変わると小説の体験はこうも違うのかと感動した記憶がある。何かを少しずつ無邪気に奪っていく人たち、それに気づく人たち、気づかないふりをする人たち、意図的にそうする人たち、それに助けられる人たち。 どの短編もいい作品だった。 - 2026年8月5日
ガダラの豚 1中島らも読み終わった@ 電車26/57 テンポよく読める。「テンポよく読めるよ」と勧められて買って積んでいた。この時代特有の柔らかさと筋の通ったストーリーを感じた。素直な楽しみ方ができて読み始めてよかったと思う。 - 2026年7月26日
死んだら永遠に休めます遠坂八重読み終わった@ 電車26/56 よかった。不条理ミステリみたいな感じだろうか。オリエント急行殺人事件みたいなものも少しあった気がする。「能力が低い」ことを扱う作品を同時期にいくつか読んだ記憶がある。 - 2026年7月24日
- 2026年7月23日
夏帆村上春樹読み終わった@ 自宅26/54 楽しく読めた。文庫が出たら再読すると思う。並行して読んでた『ガダラの豚』に「呪いを蟻塚に戻す」という表現が出てきたのが気になった。マジックリアリズムから寓話へ少しずつ小説の中身が変わってきているように感じた。 - 2026年7月17日
イマジナリー・ネガティブ 認知科学で読み解く「こころ」の闇久保(川合)南海子読み終わった@ 自宅26/53 もう少し図解が入るともっと読みやすいのでは?と感じた 語られている内容や具体例は腑に落ちるものが多く、ソース→認知→表象→投射という「プロジェクション」は今生きている人たちの悩みをメタ的に解決する仕組みの説明としてわかりやすかったと感じる 『先生、どうか皆の前で褒めないでください』とかと併読しても面白そうでした - 2026年7月15日
国境の南、太陽の西村上春樹読み終わった@ 自宅26/52 30代になってから毎年読んでいる 読むたびにイズミ、有紀子、島本さんの三者三様の人間模様に感動する 過去に損なったもの、今も損なわれているもの、これからも損ない続けざるを得ないもの、という時間軸でそれぞれ「喪失」を担う三人が物語を動かし続けて、主人公に主体的に動くことを促しつつ、今までどこか他者から求められることに無頓着な主人公を描き続けてきた作風から一歩踏み込み、「自分も求められる存在なのだ」と伝える作品に、全体としてなっているように見える 『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』と並べて同じテーマ性を持つ中期三部作としたい気持ちすらある(『ダンス・ダンス・ダンス』は初期作の4作目という位置付けだが、これも喪失とそれへの向き合いに今までの作品との違いが伺える作品でもある) それぞれが喪失と主人公の主体性と他者へのコミットメントを中心とした、今までと明らかに作者が書きたいことが変わっているのがわかる作品だと感じる 有紀子が「資格」の話をし、イズミを傷つけたことに端を発する主人公の自己嫌悪と「人を裏切る」ことにひとつの結論を用意するシーンが忘れられないほど印象に残っている 自分が「こうしたい」「こうあるべき」「こうに違いない」の姿勢から、「どうするべきか」「どうあるべきだと思うか」「これについて見直すべきか」という他者の視線と他者へのコミットメントを促しつつ、物語として(個人的には)これ以上ないカタルシスへ向かう名シーンだと感じる "「私は思うんだけれど」彼女は言った、 「あなたは私に向かってまだ何も尋ねてない」 「明日からもう一度新しい生活を始めたいと僕は思うんだけれど、君はそれについてどう思う?」と僕は尋ねた。 「それがいいと思う」と有紀子はそっと微笑んで言った。" このシーンから、おそらく有紀子にとっての主人公こそが、主人公にとっての島本さんなのではないだろうかと感ぜられるところが素晴らしいなと思う 形や細部は異なっているとしても、どうあっても失いたくない、「全てを取るのだ」と思える相手が自分なのだと、主人公は島本さんがいなくなってから有紀子に打ち明けられるという構造が主人公を変え、果ては読者を変え、そして作者自身が変わっていることを表しているように思う これを男側からの身勝手な赦しを乞う態度を表していると批判的に見ることもできるが、読めば読むほど、理性的な対話がなされ、それに寄り添う感情的なものをないがしろにしようとはしない姿勢がはっきりわかるところがあると思う それゆえに男女という対比で語られるより、もっと根本的な「許す側と許される側」という対比で語られる、許されざることと許されることを考えることができる作品だと感じた
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