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小石川
小石川
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@mkgaogao
楽しく過ごしてます
  • 2026年7月17日
    イマジナリー・ネガティブ 認知科学で読み解く「こころ」の闇
    26/53 もう少し図解が入るともっと読みやすいのでは?と感じた 語られている内容や具体例は腑に落ちるものが多く、ソース→認知→表象→投射という「プロジェクション」は今生きている人たちの悩みをメタ的に解決する仕組みの説明としてわかりやすかったと感じる 『先生、どうか皆の前で褒めないでください』とかと併読しても面白そうでした
  • 2026年7月15日
    国境の南、太陽の西
    26/52 30代になってから毎年読んでいる 読むたびにイズミ、有紀子、島本さんの三者三様の人間模様に感動する 過去に損なったもの、今も損なわれているもの、これからも損ない続けざるを得ないもの、という時間軸でそれぞれ「喪失」を担う三人が物語を動かし続けて、主人公に主体的に動くことを促しつつ、今までどこか他者から求められることに無頓着な主人公を描き続けてきた作風から一歩踏み込み、「自分も求められる存在なのだ」と伝える作品に、全体としてなっているように見える 『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』と並べて同じテーマ性を持つ中期三部作としたい気持ちすらある(『ダンス・ダンス・ダンス』は初期作の4作目という位置付けだが、これも喪失とそれへの向き合いに今までの作品との違いが伺える作品でもある) それぞれが喪失と主人公の主体性と他者へのコミットメントを中心とした、今までと明らかに作者が書きたいことが変わっているのがわかる作品だと感じる 有紀子が「資格」の話をし、イズミを傷つけたことに端を発する主人公の自己嫌悪と「人を裏切る」ことにひとつの結論を用意するシーンが忘れられないほど印象に残っている 自分が「こうしたい」「こうあるべき」「こうに違いない」の姿勢から、「どうするべきか」「どうあるべきだと思うか」「これについて見直すべきか」という他者の視線と他者へのコミットメントを促しつつ、物語として(個人的には)これ以上ないカタルシスへ向かう名シーンだと感じる "「私は思うんだけれど」彼女は言った、 「あなたは私に向かってまだ何も尋ねてない」 「明日からもう一度新しい生活を始めたいと僕は思うんだけれど、君はそれについてどう思う?」と僕は尋ねた。 「それがいいと思う」と有紀子はそっと微笑んで言った。" このシーンから、おそらく有紀子にとっての主人公こそが、主人公にとっての島本さんなのではないだろうかと感ぜられるところが素晴らしいなと思う 形や細部は異なっているとしても、どうあっても失いたくない、「全てを取るのだ」と思える相手が自分なのだと、主人公は島本さんがいなくなってから有紀子に打ち明けられるという構造が主人公を変え、果ては読者を変え、そして作者自身が変わっていることを表しているように思う これを男側からの身勝手な赦しを乞う態度を表していると批判的に見ることもできるが、読めば読むほど、理性的な対話がなされ、それに寄り添う感情的なものをないがしろにしようとはしない姿勢がはっきりわかるところがあると思う それゆえに男女という対比で語られるより、もっと根本的な「許す側と許される側」という対比で語られる、許されざることと許されることを考えることができる作品だと感じた
  • 2026年7月14日
    鬼門の村
    鬼門の村
    26/51 今年読んだホラーの中でも良作だった 櫛木節というか、単なるカタルシスで終わらない、絶望に向かうカタルシスがあるのがきれいだった 怪異の大元が醜悪な人間の性、呪いや怨みであり、昨今流行りの「よくわからない神様」みたいな説明で終わらなかったところも個人的にはとてもよかった 今年のベストホラー5には挙げておきたい一冊でした
  • 2026年7月13日
    家庭用安心坑夫/猿の戴冠式 (講談社文庫)
    26/50 芥川賞候補評も一緒に読んだ 『家庭用安心坑夫』と『猿の戴冠式』では明らかに書き筋が変わっていて、かつコアにある熱?とそのモチベーションの種類は大きく変わっていないように読めた きっと挫折する読み手も多そうだが、田中慎弥さんの「小説はわからなくてもいい」という話を思い出しながら読んだ 細部は、イメージの跳躍や文体の移り変わり、登場人物の入れ替わりが激しく読むのが難しい部分もあり、読み込んでいかねばという気概が必要なところも多かったが、鮮烈な部分には常に訴えかけるところがあり、一つ一つ思い当たる感情をすんなり飲み込みながら読めた 『猿の戴冠式』で最後に自分の不甲斐なさやそれに対する怒りを主人公が吐露するシーンが自分と重なってとても印象深く残った 芥川賞を獲った次作もぜひ読みたい
  • 2026年7月8日
    彼女たちは楽園で遊ぶ
    26/49 シスターフッドとホラーを掛け合わせた作品だった 『グレイスイヤー』とか『ザリガニの鳴くところ』みたいなミステリ色がありつつ、祟り神系のホラーをちょっと混ぜたみたいな感じ? 普段自分が読んでるホラーがあまりに救いがないものが多くて、怪異側とコミュニケーションとか無理みたいな雰囲気のものばかりなので、最後の展開に「おいおいこんなのありかよ」みたいな逆の期待感が出た
  • 2026年7月7日
    プレゼント
    プレゼント
    26/48 全部よかったが、梨木香歩と江國香織をもっと読もうと思った 宮部みゆきがSCP書いてるってのがマジだったのがいちばん熱かった
  • 2026年7月4日
    家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ
    26/47 家族は最小単位の政治集団とはよく言うけれど、国家と家族を虐待と暴力というフィルターを通して見直してみる一冊だった 家族のなかでなぜ暴力が起こりやすいのか、何が家庭内暴力となりうるのか、なぜ家族という単位の暴力は見過ごされやすいのか、それが国家というものとどう関わっているのかを、裏打ちされたさまざまな知識を伴って整然と書かれていた 「問題が解決してから、症状が消失して平穏な日常生活が戻ってから、辛かった頃をしみじみと振り返ってみる。そのとき、「ああ、理由は…だったのだろうか」と思えるのかもしれない。つまり「原因」といわれるものは、事後的にその出来事が希望どおりに変化した時点から振り返って構築するものなのだ」 「知識はつながりを生むのだ」と題されたあとがきで、「普遍知や全体知など存在しないと言われるようになって久しいが、それでも私はそれを求め続けることをやめられない。それが残りわずかだとしても、知らないままに支配されて安穏と生きることだけはしたくない」とおっしゃっておられるのがとても印象に残ったし、自分も強くそう思う
  • 2026年7月1日
    「居場所」のない男、「時間」がない女
    26/46 まだ途中だけど、自分にとって絶対必要な本だなと思った 男女のどちらにも肩と腰も入れないジェンダー論が読める気がしている 今っていろんな方面でこの本に出てくる話が変化しつつある時代なんだなと思って読了した。『じゃああんたが作ってみろよ』とか『男性学入門』とか併読したい。 これについてはnoteで触れたので残りは割愛
  • 2026年6月28日
    波打ちぎわの物を探しに
    26/47 本を買いたがる自分に警告しているような帯文だったので読み始めた
  • 2026年6月27日
    おとどけものです。
    おとどけものです。
    26/45 ホラー短編ってあんまり読まないんだけど、あまりによく読む作者の名前ばかりで思わず手に取りました 結果的には大成功でした、全部よかった 特に、尾八原ジュージさんのやつはまさに尾八原さんの真骨頂って感じだったし、皮肉屋文庫さんの最後のやつもかなりゾワっとした、紙面の使い方が秀逸でした おすすめです
  • 2026年6月26日
    耳なし芳一のカセットテープ
    26/44 気になってたやつだったが、ギャグを混ぜてくる文体がかなり受けつけなかった、申し訳ない気持ちになるくらい ホラーミステリとしてはまあまあ楽しく読めた ちょっと強引なところもあったかなというのと、冥婚と実話怪談がメインだからか恐怖も弱めかもしれない
  • 2026年6月25日
    読書する脳 (SB新書)
    26/43 図書館で目についたので借りた本 なんか思うに、読書のいいところを挙げようとしていくとすごく胡散臭くなるので、「適当でいいよ、自分のペースで好きなように読めばいいよ」と真面目な顔で言われたほうがいいなと読んでる途中で思った なんというか、「確かにそうですね〜」とは思うんだけど、「なるほどそういうことか」という感じはなかったかな
  • 2026年6月24日
    胡乱な聖典の信じ方 (角川ホラー文庫)
    26/42 前作がよかったので買って読みました 今作も打点は高かったと思います ちょっとゴア寄りだったかなと思いました 「誰かに伝えれば伝えるほど降りかかる呪いから逃れられる」というギミックって悪意しかなくてどうしようもなくて絶望的ですね、初めてこのギミックを取り入れた怪異は慧眼だったなと思う
  • 2026年6月23日
    なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書)
    26/41 読書=教養を得るモノ、もしくは単純に「いい」モノといういわば信仰のようなものが一体どこを起源としてどんな歴史や傍流を辿ってきていたのかを知る意味ではなるほどと思いながら読めた しかし、扇情的ともとれるタイトルに対する納得感のある回収はなかったと感じた 新書にそこまで期待するのはどうかという話ではあるが、「働いていても本は読めます」という自分のスタンスがありつつ読んだので、どんなタイトル回収があるのか期待しながら読んでしまったかもしれない
  • 2026年6月22日
    弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫)
    26/40 インターネットのつながりは「強い」つながり、家族のつながりは「弱い」つながり、というのが東氏らしくデリダ的ありつつ、かつ、「強いつながりはいらない」のではなく「弱いつながりがあってこそ強いつながりが意義を持つ」とするのがまた、今までの単なる脱構築に捉われない言説だったなと感じた 職場の人間関係をもっと強めるか悩んでいたけれど、読んだおかげで吹っ切れて今のままでもいいかなと思えた 文庫版の巻末にあった杉田俊介さんの解説がすばらしかった
  • 2026年6月21日
    カイダンドローム
    26/39 一つ一つもこわい、全部読み終わってから一つ一つ繋がってそれもこわい、こわいの連鎖がまたこわい、この阿澄思惟という人自体が怪談という装置の生まれ変わりみたいでそれもこわい
  • 2026年6月19日
    AIを美学する (平凡社新書 1076)
    26/38 図書館で借りた本。 「AIの可能性は、何よりもそれが人間自身がおこなってきた知的活動のあり方に関して、根本的な反省を促すという点にある。重要な問題は技術に何が達成できるかではなくて、私たち人間自身がこれまで何をしてきたのかを再考することなのである」 機械と人間は対立していなくて、機械(を使う人間)と人間が対立しているだけ 機械を眼差すことで人間がこれから先機械の代わりに何をして何を考えればよいかと問われれば、それは「無駄」と機械に切られるものだなと思った 機械でやれば早いし、機械に頼れば簡単なことをいかに時間を使って楽しむかさえ忘れなければ、きっと生きていくのは楽しいと思う
  • 2026年6月18日
    幽玄F
    幽玄F
    26/37 本自体の分厚さではなく、物語そのものの厚みがどかっと自分にぶつかってくるから佐藤究の小説は全部読みたいという気持ちになるんだと思う 「空の青とは、すなわち死の補色だった」という文章を序盤でぶつけられてからは本当に速くて、読み終わるまでいろんなことを凄まじい速度で通り過ぎながら考えて読み切った、なかなかこういう体験ができる読書ってないなと思ってうれしかった
  • 2026年6月15日
    残穢(ざんえ)
    残穢(ざんえ)
    26/36 最近のジャパニーズホラーの原点はこれだと思うくらいに完璧な21世紀のジャパニーズホラーだと思う 山本周五郎賞の選者のうち二人が「怖いというより底が知れず手元に置いておきたくない」と評したのも納得できる、怪談というギミックの真髄が描かれている作品だなと思う 面白い小説を読みたい人には夏になるたび読むのをお勧めするくらい好きです
  • 2026年6月12日
    カウンセリングとは何か 変化するということ
    26/35 図書館で借りた本 「全ての専門的な仕事には謎解きのフェーズがある」という(本筋からは少し離れている)文章にハッとさせられた 自分の仕事は人が学びに対する謎を解くためのものなんだなと思った 対話しているときの「転移」の話はとても腑に落ちた 今は転移に耐えられない人がたくさんいて、話す側も聴く側もできるだけそういう煩わしさや破局の中身を見ないフリをすることばかり上手くなっている気がしている 本当はそれこそがスタートラインなんだろうな
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