ユースケ "古都" 2026年3月18日

ユースケ
ユースケ
@yusuke_1130
2026年3月18日
古都
古都
川端康成
八重子の父、太吉郎が市電で見知らぬ少女に目を留める場面。単なる背徳趣味ではなく、捨て子である千重子への転移されたまなざし——「本当の娘ではない」という罪悪感が、安全な距離の他者へと投影される。川端において若い女性の美は常に官能と滅びを内包し(『雪国』『眠れる美女』に一貫)、「見る/見られる」の非対称性こそが罪の甘さを生む。そしてこの「届かないまなざし」は、後の千重子/苗子の二重性へと接続する。同じ顔をした他人への眩暈——川端の美学の核心。
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