
編集Lily
@edition_lily
2026年3月18日
彼の左手は蛇
中村文則
読み終わった
中村文則さんの作品からはいつもドストエフスキーの匂いがする。今回もまた、『罪と罰』の場面が効果的に持ち出されていた。
〈つまり言い換えれば、本当はーー。
これはテロの書だ。誰も読んではならない。〉
〈物語は読まれている間、孤独じゃなくなる。読む側もそうだ。〉
〈でもその過去にさえ潰されなければ、君は生き抜いた自分を誇ることもできる。未来によってその嫌だった過去は、その人の人生の決定的なものではなくなって、その人の人生の、負けなかった一つの事例に変わるんだよ。〉


