彼の左手は蛇
38件の記録
こたか@kotaka2025年12月14日読み終わった中村文則さんの著書をはじめて読んだ。文体が独特で、読みはじめの頃は少し読むと疲れを感じていたが、慣れると次第に気持ちよさに変わっていった。終始濃厚に付きまとう蛇の妖しい香りが一種の不思議な作用をもたらしているように感じる。触れるように読んだ、と思う。


yayano@yaya72025年12月1日読み終わった中村文則の作品はいつも他人に頼れない孤独な男がうじうじと考え込んでは犯罪やアウトサイドが近くに忍び寄る。それは過去への復讐や贖罪を帯びる。そんな解釈なのだけど、本作はその中村節もありながら、近年の村上春樹同様に希望をまっすぐに書くことを意識しているように思う。メタファーである蛇やトランペット(わたしは逃亡者が好き)を利用しながら、しかしいつだってやり直せるということを、きっとこれまでも書きたかったのだろう。




it_shine@it_shine2025年11月30日読み終わった面白かった。陰鬱な、陰惨な話が、最後に読者にとって反転するのがよかった。 この本の表紙の右上に描かれている逆S字……。なんだろうと思っていたけれど、なるほどぉとなった。 「未来と現在によって、過去は変えられる」平野さんの『マチネの終わりに』でも出てきたなと思う。そうだと良いなと思うし、それは希望なのだと思う。









橋本吉央@yoshichiha2025年11月9日読み終わった中村文則の、絶対的で強大な敵に対して、必ずしも正義ではな自分が葛藤しながら立ち向かおうとする、という構造がわかりやすく出ているような気がした。辛い過去があり、傷ついていて、反社会的に人を傷つけそうになったりしながら、強大な何かから抗う。だけど本当は何か希望のようなものを求めている。そういうメッセージのようなものが本作でも現れていたように思う。 そして相変わらず、自分的に、中村文則の文体はなぜか「引っ掛かりがある」感じで、気になってしまうのだよなあ。自分的な文章の流れのイメージと違うというか。うーむ。

yt@yt2025年11月7日読み終わった世界を変えるために、テロでは何が足りないのか考える。 線の向こう側へ行かないための言い訳だ。 「人って厄介で、その厄介な存在同士なんだから、・・・・・・優しくあった方がいい」(p141) 藤本タツキ「ルックバック」で被害者を想像し、本作で加害者を想像し。 どうなってしまうんだ「令和元年のテロリズム」(磯部涼)は。 村上春樹の牛河みたいなキャラが今は求められていて、実は人を救っているのかも。

































