
mm
@miho-0525
2026年3月19日
正欲
朝井リョウ
読み終わった
※ネタバレあり&口悪い※
読み物としては面白かったし
テーマとしてもそりゃ物議醸すよなと思ったけど
正直何故ここまで称賛されるのかなと感じた。
【読む前には戻れない】
【頭を殴られたような衝撃を受けた】
【自分の視野の狭さを思い知った】
今までの自分の価値観しかなかった奴が
【想像できない性欲もあるんだね、そして受け入れることだけが正義じゃない、自分の狭さを自覚しながら、認めてそっとしておいてあげる、わたしはこの本読んでそれがわかるようになったよ!】
ってゆう
読んで変わった自分はアップデートされた側
になってく様が見てて怖い
新しい線引き直しただけとゆうか、
元々あったライン少しずらしただけだろ。
ひとつ聞きたい
アップデートされたあんたらの価値観の
【存在してはいけない人間なんていない】
に小児性愛者は入ってるの?
たとえマイノリティ中のマイノリティでも、
パーティの彼らの欲求は、誰かの被害を必要としない。
誰かの死や怪我を要さない。
あんなに世の中に対しての自分の人生の理不尽を、
刺すような文章を振り翳してぶちまけても、
異物や変人と罵られる 以上のことはない。
水に興奮しても逮捕されない。
死ねと言われても死刑にはならない。
だけどそれが小児性愛者であれば?
猫が死ぬところでしか射精できない
皮膚から血が出るところでしか興奮できない
そうゆうひとたちは?
『それは話が違うよね』
ってなるだろ
引くだろ、線。
小さい頃からずっと思ってた。
そうゆう、法律で許されない、いつの時代でもどこの国でも許されないことでしか満たされないひとが、生きるのが1番つらいんだろうなって。
もちろん辛さは数値化も可視化もできない。
だけどわたしはそれがいちばんしんどいなと、ぼんやりずっとずっと思ってきた。
それが本になったと思った。
こうゆう種類のことは、ポジションをとってなにかを言葉にしたら、どこかしらから反対されるし批判される。
全人類にとっての『いい人』は存在しないように
全人類にとっての『正しい欲』はわからないから。
それを、書いてのけたんだと思った。
すごいと思った。
だけどそこに救いも逃げ場もなかった。
わたしの持った違和感はつまり以下のところだと思う。
小児性愛者と間違えられるとゆう状況がなければ、
パーティのひとたちを《理解されない可哀想な少数派》
にすることができないから、理不尽な悲劇性を強調するために、本当に認めらない欲(悪の欲)は引っ張り出されたのに、それについての言及がほぼないこと。
八重子を[狭くて浅い多様性を提唱する奴ら]として描くのなら、目を向ける対象は、《他者を損なうことでしか満たされない欲》も含むべきじゃないのって思ってしまった。
できない、とゆうのはわかってる。
そしたら今のような書評は溢れないし
誰のことも導けないだろうとも思う。
そこに目を向けなくてもいいような書き方で最後まで読者を引っ張ることができるのはすごいけど。
最後の解説には共感した。
----------
多様性には多様性を否定する多様性の場所がなく、寛容は不寛容に対しては不寛容にならざるをえない。
呪いのようだ。私たちは正欲の外に出ることができず、誰かを傷つけることから逃れることができない。
-----------

