高橋みき "群像2026年2月号" 2026年3月19日

群像2026年2月号
今村夏子さんの「山登り」を読みたくて。 主人公は非正規雇用の女性。40代で早番がある工場で働いている。テレビで見た登山の番組に触発されて初心者向けの登山のツアーにするが…。 初心者ならではの山登りの準備から山行の描写の中に不穏要素がちょいちょい現れて、無事山を降りれるか、最後は、この人はこれからも生活していけるだろうかと心配な気持ちになる。 『バリ山行』を思い出す。 でも主人公自身は気にしないふりをしているのか楽観主義なのか暗さや深刻さはない。これが現実かもしれない。 今村さんは何気ない日常を丁寧に平易な言葉で描写して、その中にハッとする不穏とそれを入れるタイミングとバランスが絶妙!
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