
スゥ
@oneSue
2026年3月19日
正欲
朝井リョウ
読み終わった
再読なのだけど、初読のときよりも重い読了感だった。それは自分が変わったからなのか、世間の流れが変わったからなのかは正直わからない。
多様性という言葉は受容の姿勢を示しているようで、その確約ではないし、それなのに秘密を暴こうとしてくるように聞こえてしまう。
この世のバグみたいって言われる自覚のある奴らは、バグを隠してひっそりと暮らしているのです。それでそういう日陰は、年々減ってきているような気がする。
結局ヒトの社会は数がいる以上、多数派というのは発生してしまうものだし、それを基準にして秩序は組みたたるし、それは仕方ないものだと思う。そしてだからと言って、少数派がその秩序に逆らって何をしてもいいってわけでもない。だめと決まってることはだめなのです、そうしとかないと社会は回っていかないから。たとえ少数派の世界にとってそれが事実でないとしても。
だから、せめてこれから、多様性という言葉に日陰が焼き潰しつくされることがなければいいなと思う。

