
Yamamoto Masaki
@masa0426
2026年3月19日
オデュッセイア 下(ホメロス)
ホメロス,
松平千秋
読み終わった
下巻は怒涛の如く物語が展開する。再会する父と子、そして故国に起きた事、帰郷を経て、入り交じった事後の因襲、反撃、闘い。
オデュッセウスの立ち居振る舞いに、文字通り『あ』っという間にページを手繰ってしまった。
冒険譚、英雄譚、の面白さはもちろんだけれど、この物語の根底は、家族とは何か、という根本的な部分に帰するのが、何よりも作品の引力であり、神話の源なのかもしれない。
それを叙事詩で語ろうとする所以は、本来的に音楽的であり、演劇的であるという、物語が増します力を、存分に読み手の身体へと呼応させようとしているからだと思う。
五感を屈指する本だった。

