
nanari
@bluebook_mark
2026年3月19日
生きとるわ
又吉直樹
読み終わった
自身も中盤以降道を踏み外すとはいえ、何度も金を騙し取ろうとしてくる横井のせいで人生が少しずつ狂っていく主人公を見ているのがつらかった。人は自分の分だけしか生きられないのだから、自分のせいで相手の人生がどうなろうと抱えることは端から出来ないというのはそうだと思う反面、私はそこまで割り切って、あるいは横井と共に屑と呼ばれることに甘んじることは出来そうもない。読み終えて、この小説の救いはなんだろうと考えているけれど、いまはまだ分からないでいる。けれど、実際の生だって勧善懲悪やすぐに答えが出る事ばかりじゃないのだから、むしろこの見つからなさが生きることの厄介さの中心にあるものなのかもしれない。