mo "水中の哲学者たち" 2026年3月22日

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@utakataroro
2026年3月22日
水中の哲学者たち
あきらめがわたしを喰い破からないと投げ出したくなったり、早急に答えを決め込みたくなったりしたらない、まだわからないよ、と問いは言う。 そして問いは、年も所属も時代も超えて、見知らぬわたしたちをつなぎとめてもくれる。 労働に疲れ、ぐったりと身体を電車の座席にあずけているとき、ふと13歳の少年の問いが目の前に立っていることに気がつく。彼とはたった一度しか会わなくても、こうして同じ月を見るように、同じ問いを考えることができる。 だから、たとえ問いに打ちひしがれても、それでも問いとともに生きつづけることを、わたしは哲学と呼びたい。哲学は、慣れ親しんでいる世界を粉砕し、驚きをあたえ、生を不安にさせて役目を終えるのではない。息切れをして、地上に倒れてもいい。心細くなって、頭を抱えてもいい。それでも、ひとびとと、問いとともに生きることをやめないことだ。 ・ それでもなお、わたしはなお、あなたとは完全にわかりあえないということに絶望する。/どうか世界がこれ以上早くなりませんように。/どうか、変わることを恐れないでください。/あなたがたが生きる以前には生は無である。しかし、これに意味を与えるのはあなたがたであり、あなたがたの選ぶこの意味以外において価値というものはない。
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