
昼寝ねこ
@hiruneko
2026年3月18日
夏の体温
瀬尾まいこ
かつて読んだ
友情をテーマにした三作。どれも瀬尾さんらしさに溢れている。表題作の『夏の体温』は小児病棟での小学生の友情物語。低身長症でも常に前向きな壮太がいい。『魅惑の極悪人ファイル』は瀬尾さんには珍しく悪ぶった人が出てくるが本当の悪人には全然見えない。むしろイイヒトに見えてしまう。最後の『花曇りの向こう』は超短編で中学一年生の教科書に掲載された作品。瀬尾さんの作品に殺人事件は起きない。推理小説のようなドンデン返しもないし、そもそも結末すらホンワカして曖昧だ。でも面白い。心に残る。そういう作風は貴重だと思う。


