たじ
@tazi
2026年3月20日
読み終わった
いやー!おもろすぎた!!一気読み。
口訳により、また関西弁により、またボケツッコミにより、また現代ネタにより、面白くて読みやすくてびっくり。
過去の人々が隣の兄ちゃん姉ちゃんになるくらいの軽やかで息づく文体やった。
それにしても、権力争いに次ぐ権力争いの歴史。
そのために、人が人を殺していくのだけれども、幕府側はほんまに鬼畜。容赦ない。敵味方関係なく。
鎌倉殿の13人はえげつなかったけど、ああいう殺戮での統治が慣例になっていた歴史があったと思うと、つくづく現代に生まれてよかったと思う。
(現代は現代でしんどいけど)
朝廷を殲滅せんと幕府が集める武士たちは、そこに何らの熱情も持たず、只々立身出世を求めていたところを見ると、幕府の性質と何ら変わらず、仁義なき戦い、仁義なき組織、烏合の衆でしかなかった。まぁ、それが人間ですと言われればそれまでだが、そんな仁義のないやつが国を運営するな、残るのは欲と業によって作られた混沌のみ、という感じか。
また、承久の乱を発端とする幕府側からの天皇指名や、だからこそ次に推しを天皇にさせたい派閥からの幕府への媚びなど、その権力の逆転にびっくりたまげた。そんなことなってたんやと。
そんな中で主上御謀叛を企てた後醍醐天皇は、天子が国の運営を司るべきだと理論的に考えていたらしいし理論的に反発してたけど、生理的にというかご血脈的に許さなかったのかな。
それまでの天皇とはえら違いな行動力が、反骨精神を感じられてめちゃくちゃよかった。
かっちょよかったっす。
まあそんなこんなで、幕府側、朝廷側の大きな文脈が筋を作る中で、この作品が大事にしてるのは、
その大きな文脈によって見えづらくなった、小さな登場人物たちの小さな人間味のある話を、丁寧に拾うこと。
阿新(おもわか)の話は胸熱やったし、やっぱり日野俊基と北方と家臣の話で泣かん奴はおらん。
若くして出世して誰に何言われようと本気で世の中を変えるために、時には人にわざと笑われることまで厭わない、大義のために生きた男の、愛ある最期は本当に泣ける。
素晴らしかったです。
歴史の勉強してた浪人時代は、鎌倉末期から建武の新政、室町辺りをすごく面白がった一方で、教科書ではさらりとしか書いてくれない不満があったのを覚えてる。
今回の太平記は、序盤も序盤やと思うので、更に面白くなるここから、をぜひ町田先生の口訳で読みたい!



