yh "社内政治の科学" 2026年2月26日

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@yh_
2026年2月26日
社内政治の科学
本書は、社内政治を「避けるべきもの」ではなく、組織に必然的に生じる現象として捉え直し、それをいかにマネジメントするかを論じた一冊。平易で読みやすく、内容も興味深かった。 社内政治は、経営学における組織行動論の一テーマであり、国際的にも確立された研究領域だという。実際、人が集まればそこに“政治”が生まれるのだから、納得感がある。 印象的だったのは、マネージャーに求められるのは「社内政治を排除することではなく、それが常に存在する前提で、調整機能として活用すること」だとする点だ。 さらに、組織内で起きた出来事そのものではなく、「それを社員がどう解釈するか」を誰がどのように方向づけるのか、その解釈形成の主導権をめぐる力関係が、社内政治として現れる、という点も示唆に富んでいる。 こうした観点から見ると、社内政治は組織論やリーダーシップ論とも密接に関わっていることがよくわかる。 即効性のある問題解決の手引きではないが、「社内政治」という言葉に漠然とした嫌悪感を抱いている人にとっては、その見方を更新するきっかけになるだろう。特に、社会人初期からマネジメント層に入り始めた読者にとって有益な一冊だと感じた。
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