
スゥ
@oneSue
2026年3月20日
読み終わった
決して軽い本ではないのだけど、止まりどころを見つけられずに一気読み。
「私か母のどちらかが死ななければ終わらなかったと現在でも確信している。」
最後、氏は母の殺害を悔いて涙しているけど、これの一節が全てだったのだと思う。
裁かれることになれど、この事件は氏にとって脱出だったのだと思う。
表層に違いはあれど、度合いに違いはあれど、比重に違いはあれど、家族というのは、呪縛であり、監獄であり、止まり木なのかもしれない。本来価値観の違う個体が形成する共同体として、家族という形態はあまりに濃密すぎる。
自分も、母とは多少の確執がある。
母は母なりの幸せを与えてくれたのだろうし、そのために我慢も努力もしてくれたのだろう。でも、本当に欲しかった幸せは与えられなかったと今でも思っている。仕方ない、自分と母は同じヒトではない。
氏の場合は一人立ちして家を出る、というだけの形ではなかったのだけど、いつか社会に出て自分の人生を生きられるようにと願う。




