JUMPEI AMANO "大江満雄セレクション" 2025年3月15日

JUMPEI AMANO
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年3月15日
大江満雄セレクション
大江満雄セレクション
大江満雄,
木村哲也
「詩の表現自覚」という随筆より。大江さんの対話の詩学を感じさせられ、ところどころで胸が熱くなる。 “ヴァレリーは[...]散文を歩行に詩を舞踊にたとえていますが、わたしはむしろ詩を歩行にたとえたいのです。詩は汝——他者——へのとくじつな言葉歩みといいたいのです。”(160頁) “かつてYHは私に告白しました。あらゆる距離は超えることはできるが、「わたし」と「あなた」との距離は超えることはできぬと。わたしはいいました。「あらゆる距離は超えることが出来る。かりに超えられないものとしても、「わたし」と「あなた」との距離は超えることは出来る」。わたしは「わたし」と「あなた」との距離について悩みながらも、しかし超えることが出来るとおもいました。間を知ること、間を媒介することによって超えることは出来るとおもっています。”(165頁) “わたしは、天才を心的に健康なものに、労働的に把握した人に見出したい。愛者に見出したい。一種の凡庸を伴った者として天才を認めたいのです。”(173頁) “わたしは、対話を基本としてモノローグを考える。”(176頁)
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