大江満雄セレクション

大江満雄セレクション
大江満雄セレクション
大江満雄
木村哲也
書肆侃侃房
2025年3月10日
9件の記録
  • これはしょしかんかんぼうの新刊! 本のあるところajiro(福岡の書店)でイベントもあるとか…! ajiroでフェアやっててめちゃくちゃ良かった♡
  • JUMPEI AMANO
    JUMPEI AMANO
    @Amanong2
    2025年3月16日
    「関係的誠実」(ないし「関係的真実」)を求め、「転向」という過去から眼を逸らすこともなく、他者と関係を結び共に生きることを考え抜いた詩人の言葉に胸を打たれるばかり... 随筆「私の詩法」より。 “たれもが知っていることだが、敵の概念を、しっかりつかまえないと、詩作の上で失敗すると思う。ラテン語の敵という言葉は、元来自分がもたぬものをもっている者という意味だそうだが。[...]敵の前ににこにこ立ってゆきたい。敵とは対話の精神を強化してゆくものなのである。/[...]軽蔑すべき事柄や人間がふるいたたせるということを考えねばならぬ。”(183-184頁) 随筆「詩人とユネスコ」より。 “ともかく今度こそ、冷静に覚めきった眼をもちたい。[...]/[...]/いったい詩人というものは、精神の虚栄をもち自己を特殊に美化したがるものです。[...]しかし今日の詩人は独断におちることはできない。とくにヒュマニストは理解という橋を大切にし反対の者、敵を深く知らねばならないと思います。”(186頁) “いくら、国に平和をとなえても戦争ボクメツなどといっているうちは個人間も国家間も暴力はたえまないことでしょう。私は、ただボクメツというその一つの乱暴な言葉を問題にするのではなく、コーフンした一切の言葉と己が背負えない言葉を否定したいのです。”(188頁)
  • JUMPEI AMANO
    JUMPEI AMANO
    @Amanong2
    2025年3月16日
    とりあえず一周。また折に触れて読むと思う。詩は総じて良かったが、以下のものが特に好きだった。 「五月と乞食」 「メーデーの写生」 「音のない大砲」 「乳のでない母とミルクで育った子達に」 「雪の中で」 「飢え」 「長崎」 「光の山」 「地球民の歌」 「世界樹」 「癩者の憲章」 「海での断想(抄)」 「地上に」 「ある戦死者のための墓碑銘」 「ツガル海峡で」 「花」 「キリスト降誕の夜」 「海」 「死が 静かにやってくる」
  • JUMPEI AMANO
    JUMPEI AMANO
    @Amanong2
    2025年3月15日
    「詩の表現自覚」という随筆より。大江さんの対話の詩学を感じさせられ、ところどころで胸が熱くなる。 “ヴァレリーは[...]散文を歩行に詩を舞踊にたとえていますが、わたしはむしろ詩を歩行にたとえたいのです。詩は汝——他者——へのとくじつな言葉歩みといいたいのです。”(160頁) “かつてYHは私に告白しました。あらゆる距離は超えることはできるが、「わたし」と「あなた」との距離は超えることはできぬと。わたしはいいました。「あらゆる距離は超えることが出来る。かりに超えられないものとしても、「わたし」と「あなた」との距離は超えることは出来る」。わたしは「わたし」と「あなた」との距離について悩みながらも、しかし超えることが出来るとおもいました。間を知ること、間を媒介することによって超えることは出来るとおもっています。”(165頁) “わたしは、天才を心的に健康なものに、労働的に把握した人に見出したい。愛者に見出したい。一種の凡庸を伴った者として天才を認めたいのです。”(173頁) “わたしは、対話を基本としてモノローグを考える。”(176頁)
  • JUMPEI AMANO
    JUMPEI AMANO
    @Amanong2
    2025年3月15日
    詩のパートを読む。大江さん、こんなに良い詩をたくさん書いてたのだな。
  • JUMPEI AMANO
    JUMPEI AMANO
    @Amanong2
    2025年3月14日
    まずは木村さんによる懇切丁寧な解説とあとがきから読んでしまう。
  • JUMPEI AMANO
    JUMPEI AMANO
    @Amanong2
    2025年3月11日
    『詩集 いのちの芽』(岩波文庫)の復刊に続く非常に重要なお仕事。木村さん、ありがとうございます。
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