くしゃみん "三頭の蝶の道" 2026年3月20日

三頭の蝶の道
三頭の蝶の道
山田詠美
モデルが誰だかわからぬまま読み進めて、なんとなく当てはめていったら大体当たっていた笑 近年「女流」の言葉狩りやらコンプライアンスやらに関して作中でも言及することが多かったが、こういう形で昇華させるのはやはりエイミーの粋ゆえ、といったところか。 河合理智子のモデル河野多恵子、名前しか知らなかったけど、あれこれが実は実話(実際のエピソードが更にとんでもな内容)だったり、作風も谷崎寄りと知ったので、読まなくては、と思うのだった。いつだって山田詠美作品は最上のブックガイドでもあるのだ。 三者と実際に接してきた山田詠美の中に、ちゃんと三者のエッセンスはどこかで融合していて、入れ子の様にこの作品を書かせていると、森羅万里の孫のくだりで背筋がゾクリヒヤリとするのだった。 高柳るり子のところで出てくる胡瓜のサラダは『ぼくは勉強ができない』で仁子さんがきゅうり削ってたあれだろうか。仁子さんも編集者でしたね。
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