本の王子さま "斜陽" 2026年3月20日

斜陽
斜陽
太宰治
人間失格が良かったので読んだことのないこちらにも興味が湧いて借りてきた 直治がとてもとても貴族らしくて良かった 貴族の中でも繊細な貴族で、戦争にも行かされ、「人間は、みな、同じものだ」という言葉のもと生まれも生き方も違うみなに必死で合わせようとして、出来なくて、美しい母と姉だけを誇りに思い貴族として自死を選んだのが それでも秘めていきたい恋を抱いたままなのが貴族らしい夢見がちな感じで 埋めきれない人との溝の間を薬を使っても塞ごうとしてたのも何処かズレてて、言動を下卑させてても拭えない貴族感があって、自死自体は全然良くないけどひとりの人間の生き死にをリアルに感じるようで太宰治の文章力が素晴らしいなと思った それに対して、かず子、強ぉ〜! お母様とのやり取りなんで世間擦れ甚だしいお嬢様感あったのに、気持ちが上原さんに向いた途端特急列車の如きの強さを見せる 性別だけで語るのは無理があるけど、何となく人妻に恋した直治が自死して、その人妻の旦那に恋したかず子が生きていくのちょっと分かる気がする 命を宿す人はやっぱ強いのかも、命って可能性で希望だし 出産までは描かれてないけど、今度こそかず子が我が子を腕に抱けますよう そして直治の為にスガちゃんの腕にも抱かせてあげて欲しい
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