へみんぐ "推し、燃ゆ" 2026年3月21日

推し、燃ゆ
推し、燃ゆ
宇佐見りん
読了。 正直なところ私には自分の人生を生きる事に精一杯なので自身の生活まで追い込んで推し活することには理解できなかった。もちろん好きな事に熱中できるのは良い事だし、たまたま自分にはそんな対象に出会う事が無かっただけかもしれないが… 今作を読んで人生の余暇として推し活を楽しむのではなく、推しそのものの存在によって生きる意味や活力を得る、いわば車にとってのガソリンなのだなと感じた。特に主人公にとっては背骨と表現するくらい人生の核となるもので、それによって推しが炎上してからみるみるうちに憔悴していく様は推し活の危うさを感じさせた。 過ぎたるは及ばざるが如し、もし推しなるものと出会えたとしてものめり込み過ぎないようにしよう。 ところで芥川賞受賞作なだけあって日常の描写がとても細かく息遣いや空気感まで伝わるようでした。たまには純文学もいいですね。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved